人材の定着や組織の活性化を目的に、社内広報に力を入れる企業も増えているのではないでしょうか。社内広報の施策として一般的なのが「社内報」の企画・作成です。
しかし、「頻繁に発行しているため、ネタ切れぎみ……」「読んでもらえる面白い企画が思いつかない」と悩んでいる広報担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、社内報作成時に役立つ社内報におすすめのネタを定番から面白いものまで120案を紹介。読んでもらえる社内報を作るための3つのポイントも解説します。アイデアストックや企画づくりのヒントとして、ぜひご活用ください。
目次社内報のネタ探しを行う方法は?
社内報におすすめのネタ120選
会社の動き・業界のトレンドに関するネタ部署・社員に関するネタアンケートや意見を活かしたネタ季節やトレンドに関するネタエンタメ性の高い面白い企画やお役立ち情報社内報のネタを探す5つの方法
1.社内イベント・社外発信の情報をフックにする2.部門長インタビューや現場レポートから拾う3.アンケートや社内コミュニケーションツールの投稿など社内の声を活かす4.他社の事例やSNS・オウンドメディアから発想を得る5.ネタの「型」を用意してストックするネタ切れを防ぐ運用設計
年間カレンダーで「定番ネタ」を先に埋める編集会議の型を固定する:今月のテーマ/連載枠/参加型枠/告知枠投稿が集まる仕掛け:表彰/バトン/テンプレ質問/匿名箱制作負荷を下げる:フォーマット化/再編集/短尺コンテンツの積み上げ社内報のネタ選びで注意したいNG例
個人情報・機微情報・未公開情報の扱いルールを決める特定個人の評価につながる表現や、内輪ノリの押し付けを避けるコメント欄・投票企画の運用:誹謗中傷とハラスメントを防ぐ読んでもらえる社内報を作る3つのポイント
ポイント1.目的とゴール、届けたい相手を明確にするポイント2.目的に合った形式を選ぶポイント3.広報PR担当以外の社員を巻き込む魅力的なネタをそろえ、読んでもらえる社内報をつくろう
社内報に掲載する関するQ&A
社内報のネタ探しを行う方法は?社内報の発行頻度が高いほど、ネタ探しに悩む広報PR担当者が多いようです。ネタ探しに困ったら、「なぜ社内報を発刊するのか」という目的に立ち返り、どのようなコンテンツを作成するのか検討しましょう。
社内報の役割や目的については、以下の記事が参考になります。
社内報の役割と目的とは?効果的な社内報を作成する7つのステップ・5つのコツまた、社内報のネタは、社内のさまざまな人から実際に情報を聞いて集めなければなりません。
日頃から他部署・他部門の社員と積極的にコミュニケーションを取り、ネタや情報を提供してもらいやすい雰囲気や仕組みを作ることが大切です。
社内で情報収集を行う具体的な方法については、こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
社内報におすすめのネタ120選社内報は作り手と読み手の距離が近く、企画次第で大きな反響を得やすいのが特徴です。だからこそ、さまざまな角度からアイデアを試し、社員のリアクションをもとに改善していくことが重要です。
まずは、社内報に使えるネタを定番からトレンド、ユニークな企画まで120選ご紹介します。ネタに悩んだときのストックとして、ぜひ活用してください。
会社の動き・業界のトレンドに関するネタ会社や業界の動きに関する情報は、社内報が持つ「情報共有」という役割をもっとも効果的に果たせるネタです。
プレスリリースなどを通じて社外に発信している情報とまったく同じにならないよう、自社らしさの伝わる裏話を交えることで、読んでもらえるコンテンツにしましょう。
決算報告・業績報告と来期へのメッセージ 新製品・新サービスに関する裏話 プロジェクト立ち上げ秘話 メディア掲載情報 お客さまの声の紹介 サービスやキャラクターの誕生日 放映しているCMの撮影風景 業界の動向・ニュースの紹介 自社業界内の課題を解説 業務に関する新しい法律 社内で実施したセミナー・勉強会の報告 福利厚生の活用方法 内定式や入社式の案内 昇格者や異動・着任などの人事情報 社内行事の案内 健康診断や予防接種などの健康情報の案内 年末調整や領収書の処理方法などの経理情報の案内 社内コンペや公募などの募集案内 変わった福利厚生の活用例 社内サークルの紹介・レポート 社員旅行やイベントのレポート 部署・社員に関するネタさまざまな切り口で社員の人柄や個性がわかるコンテンツを作成すると、社員同士の共通点が見つかり、コミュニケーションが促進されます。
ほかの社員や部署がどのような仕事をしているのかを互いに認識することで、業務に関する相談や意見交換も生まれやすくなります。部署やチームの個性が発揮されるよう、企画や執筆まで任せてみるのもおもしろいかもしれません。
部署・社員に関するネタは連載もしやすいのが特徴です。
代表・役員インタビュー 部長たちの「社内履歴書」 新入社員同士の他己紹介 いま注目の部署に突撃取材 部署ごとの意外と知らない業務 成績優秀者の仕事の秘訣 社内スナップ集 インターン生・内定社員の紹介 実は同期なんです…!◯◯期の社員紹介 MVP社員の1日に密着 ビジネスカジュアルのおしゃれスナップ 社員の休日の過ごし方 今月誕生日の社員紹介 結婚や出産のおめでたいニュース紹介 一緒に楽しみませんか?私の趣味紹介 子育てとの両立どうしてる?子供がいる社員へ密着 上司との対談 他部署との座談会 気になるあの人の愛読書リレー アンケートや意見を活かしたネタ社内でアンケートや意識調査を実施してリアルな意見を吸い上げ、調査結果を紹介するのも有益なコンテンツです。ネタとしての気軽なアンケート調査から、ビジネスアイデアの募集まで、幅広いアレンジが可能です。
アンケート結果や意見はそのままにせず、実際に社内制度や活動などに生かせると社内報の存在価値が高まります。
商品・サービス・社内制度に関するアイデアコンテスト 社内調査アンケート 最新の業界動向 社外の方に聞いた自社のいいところ 会社に対する目安箱 数字で見る社員の特性・属性分布 社内報を活用した感想 社内報へのピックアップ要望 参加してよかったセミナーや講座特集 イベントや取り組みの協力者・参加希望者募集 人気の社員食堂メニュー 希望する福利厚生 季節やトレンドに関するネタ季節やトレンドを反映した旬のネタは、気軽に読んでもらえるのがメリットです。春夏秋冬のさまざまなイベントに沿ったテーマでコンテンツを作成しましょう。
毎年恒例の季節ネタはもちろん、そのとき社会でブームとなっている現象や要素を盛り込むと、その1年の特徴を反映した社内報となり、のちのち読み返したときのおもしろさが増します。
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花粉症対策 異動・退職の挨拶 エンタメ性の高い面白い企画やお役立ち情報つい読んでみたくなるような、エンタメ性の高いコンテンツも社内報には必要です。
文字を少なめにし、イラストや画像を盛り込んで楽しそうな雰囲気を伝えることで、気軽に読んでもらえる社内報を作成しましょう。
同じ出身地の社員による「お国自慢」 デスクでできる簡単ストレッチ 社員による川柳 意外と知らないマナーの紹介 資料作成のノウハウ 社内ツール活用のコツ 今はまっているコンビニスイーツ 会社近くの1000円以内のおすすめグルメ 会社近くのカフェマップ 社内グルメマップ・フリードリンクの紹介 お昼ごはんのお弁当写真 社内フリーマーケット「おゆずりします」 うちのペット自慢 あなたはどっち派? 今までで最高の旅行の思い出 みんなのデスクにあるお気に入りグッズ紹介 匿名のお悩み相談 社長に聞きたいQ&A 外国籍の社員に聞く、お国自慢 中途社員に聞く、入社してびっくりしたこと 質問バトン「あの人に聞きたいあれこれ」 社内報のネタを探す5つの方法社内報の継続運用において、「ネタ切れ」は多くの担当者が直面する課題です。アイデアをゼロから考えるのではなく、社内外の情報や日々の活動の中からヒントを拾うことで、ネタ探しはぐっと楽になります。ここでは、実践的かつ再現性のある「社内報のネタを見つける方法」を5つ紹介します。
1.社内イベント・社外発信の情報をフックにする社内イベント(表彰、キックオフ、全社ミーティングなど)や社外向けのプレスリリース・SNS投稿など、すでに「何かしら動きがあった情報」は、ネタとして活用しやすい素材です。イベントの裏側、担当者の想い、参加者の声などを取り上げることで、公式発表とは違った社内視点のストーリーとして読者の共感を得られます。
2.部門長インタビューや現場レポートから拾う各部署の責任者へのインタビューや現場社員の取材は、他部門の仕事を知るきっかけにもなり、部署間の理解を促進します。「他部署の仕事内容がよくわからない」「他チームに興味が持てない」といった声は、社員間の分断にもつながるため、現場発の企画は社内報に欠かせないネタです。業務紹介だけでなく、仕事への想いやチャレンジも含めると読み応えが増します。
3.アンケートや社内コミュニケーションツールの投稿など社内の声を活かす社内アンケート、チャットツール(SlackやTeams)の日常会話、匿名のアイデア募集など、社員の「日々のリアルな声」には意外なネタのヒントが詰まっています。「最近買ってよかったもの」「おすすめの休日の過ごし方」など軽めのテーマでも、読み手が参加できるコンテンツに変わります。双方向性を意識することで、社員の関心や関与も高まります。
4.他社の事例やSNS・オウンドメディアから発想を得る他社の社内報事例、広報ブログ、企業のnoteやLinkedIn投稿などを定期的にチェックすることで、自社に取り入れられる企画のヒントを得ることができます。直接的にマネするのではなく、「この切り口なら自社でも活かせる」「このトーンは真似したい」など、発想のストックとして活用しましょう。広報担当者が複数いる場合は、情報共有用のネタバンクを作るのも効果的です。
5.ネタの「型」を用意してストックする「毎回ゼロから考える」のではなく、「インタビュー」「ランキング」「クイズ」「特集」など、ネタの“型”を決めておくと、定期的に安定した企画が生まれやすくなります。たとえば「月刊〇〇さんに聞く!」「私の1日ルーティン」「部署別〇〇紹介」など、フォーマット化できる企画は、作る側も読む側もストレスなく続けられます。過去に好評だったネタは再編集して再掲するのもおすすめです。
このように、社内報のネタは日常業務やちょっとした工夫の中から無限に見つけることができます。重要なのは「何を伝えるか」よりも、「誰の目線でどう切り取るか」。目的に合ったネタの収集方法をチーム内で共有し、継続できる仕組みを整えていきましょう。
ネタ切れを防ぐ運用設計社内報のネタ切れは「アイデアがない」ことよりも、「集める・選ぶ・作る」の運用が仕組み化されていないことから起きやすい課題です。担当者の頑張りに依存すると、繁忙期や人員変更で発行が止まり、読者側も習慣化しません。
継続できる社内報にするには、日々の社内の動きを「ネタとして回収できる形」に整え、編集判断を迷わず行えるルールを先に作る必要があります。具体的には、年間の定番ネタで土台を固めたうえで、編集会議の型と参加導線を固定し、制作負荷を下げるテンプレート運用まで落とし込むことが有効です。
年間カレンダーで「定番ネタ」を先に埋めるネタの不安を減らす最も確実な方法は、年間で発生する「必ずあるイベント」を先に枠として確保することです。入社・異動・評価・表彰・キックオフ・期末の振り返りなどの社内行事に加え、防災、健康診断、年末調整といった生活実務ネタも定番化できます。
ここに「毎月の部署紹介」「四半期の数字の読み解き」「新任マネジャーのインタビュー」のような連載枠を重ねると、全体の7割程度は事前に埋まるでしょう。残りの3割を、その月のプロジェクト進捗や社員投稿などの可変枠にすると、毎回ゼロから考える状態を避けられ、編集計画と社内調整が格段に楽になります。
編集会議の型を固定する:今月のテーマ/連載枠/参加型枠/告知枠ネタが集まっていても、選定の判断が毎回ぶれると制作が遅れ、結果的に「ネタ切れ」になりがちです。そこで、編集会議は議題の型を固定し、毎月同じ順番で決め切る運用にします。例えば「今月のテーマ」を最初に決め、次に「連載枠(必ず出す)」「参加型枠(投稿・投票)」「告知枠(締切・制度案内)」の順で埋めると、意思決定が速くなります。併せて、記事の採用基準を「理念浸透に効く」「部署横断の理解が進む」「業務に役立つ」「気軽に参加できる」のように数個に絞ると、主観的な好みで揉めにくくなるでしょう。
会議自体は長くするより、月1回30分でも回せる形に設計するほうが継続性が高まります。
投稿が集まる仕掛け:表彰/バトン/テンプレ質問/匿名箱社内報が担当者発の一方通行になると、素材が尽きてネタ切れになります。投稿が自然に集まる状態を作るには、社員側の「書く負担」を下げ、参加する理由を用意することが重要です。
たとえば、月1の表彰企画を設けて推薦コメントを募集すると、短文でも素材になり、称賛文化づくりにもつながります。バトン企画(次に紹介する人を指名)や、テンプレ質問(「最近学んだこと」「推しツール」「仕事のマイルール」など)を用意すると、投稿の心理的ハードルが下がるでしょう。
さらに、匿名箱を設置して「社長に聞きたい」「制度で困っている」などの声を集めれば、社内の課題把握にもなり、回答記事として価値の高いコンテンツに転換できます。
制作負荷を下げる:フォーマット化/再編集/短尺コンテンツの積み上げネタがあっても作れない状態は、制作負荷が高すぎるサインです。継続運用では、完成度を追い過ぎて長文記事に偏ると、担当者が疲弊して発行が止まります。そこで、企画はフォーマット化し、「見出し構成」「質問項目」「文字数目安」をテンプレに落としましょう。
過去記事の再編集も有効で、「反響が大きかった記事の要点を図解にして再掲」「部署紹介を最新情報でアップデート」など、ゼロから作る工程を減らせます。さらに、短尺コンテンツ(1分で読めるハック、3行ニュース、画像+一言)を積み上げると、発行頻度を維持しながらPVや読了率も取りやすくなります。長文は「月1の特集」、短尺は「週次の定期便」のように役割分担すると、運用が安定します。
社内報のネタ選びで注意したいNG例社内報は社内向けだからこそ「気軽に書いてよい」と誤解されがちですが、実務では情報漏えい、誤解の拡散、ハラスメントの温床化などのリスクが存在します。
一度トラブルが起きると、社内報そのものの信頼性が下がり、投稿も集まりにくくなるため、ネタ選びの段階でガードレールを設けることが重要です。とはいえ、ルールは厳格にしすぎると運用が止まるので、最小限の禁止事項と、迷ったときの相談先・承認フローをセットで整えるのが現実的です。
特に、個人情報や未公開情報の扱い、個人評価につながる表現、参加型企画の運用ルールは、最初に明文化しておくと安心して継続できます。
個人情報・機微情報・未公開情報の扱いルールを決める社内報で扱う情報のうち、最も事故につながりやすいのが個人情報と未公開情報です。例えば、健康状態、家庭事情、評価や処遇、住所や連絡先などは、本人が話していても社内報に載せてよいとは限りません。
また、業績見込み、プロダクトのロードマップ、提携交渉、採用計画などの未公開情報は、社内向けであっても共有範囲を誤ると外部流出のリスクが高まります。
掲載可否の基準として「本人同意が明確か」「閲覧権限が適切か」「社外に出た場合に問題があるか」をチェック項目化し、判断が難しい場合は法務・人事・情報システムなどの相談先を明記しておくと、安全にスピードを保てます。写真や動画は特に情報量が多いので、背景に写り込む資料や画面にも注意が必要です。
特定個人の評価につながる表現や、内輪ノリの押し付けを避ける社内報は称賛や紹介がしやすい反面、書き方次第で「評価」や「序列」に見える危険があります。例えば、成果だけを強調し続けると、評価される人とされない人が固定化され、反発や無力感を生むことがあります。紹介記事では、本人の努力を称えるだけでなく、チームの支援やプロセスの学びをセットにして、再現可能な示唆として届けると健全です。
また、内輪ノリの強い言い回しや、特定部署だけが分かる前提での冗談は、読み手によっては疎外感につながります。全社員が読者である前提で、用語解説を添える、背景を短く説明するなど、参加しやすい文章設計にすると、社内報が「一部の人のもの」にならずに済みます。
コメント欄・投票企画の運用:誹謗中傷とハラスメントを防ぐ参加型の企画は社内報を活性化させますが、運用設計が甘いと誹謗中傷やハラスメントが発生しやすくなります。コメント欄を設ける場合は、投稿ガイドラインと、違反時の対応(削除、注意喚起、相談窓口など)を事前に明示することが重要です。
投票企画も、テーマ設定を誤ると「人気投票」や「悪い意味での比較」になりやすいため、福利厚生の活用例、推し業務ツール、学びになった研修など、ポジティブで学びが残る対象に限定すると安全です。匿名投稿を許可する場合は特に、投稿内容の事前モデレーションや、掲載までのタイムラグを設けるなど、炎上を未然に防ぐ仕組みを組み込むと、安心して双方向性を活かせます。
読んでもらえる社内報を作る3つのポイント社内報は読んでもらえなければ意味がありません。どのようなことを意識して作成すれば「読まれる社内報」になるのか、ポイントを3つ紹介します。
ポイント1.目的とゴール、届けたい相手を明確にする社内報を作成する目的と、社内報によって実現したい理想の状態を言語化し、そこから逆算する形で企画を決めていきましょう。
企画ごとに届けたい相手を明確にすることも重要です。新入社員なのか、ベテラン社員なのか、どの部署のどんな役割の人なのか、社員一人ひとりの立場を想像しながら作成することで、コンテンツをより魅力的にすることができます。
例えば、企業の福利厚生を紹介する場合。まだ会社のことをよく知らない新入社員の目線では制度の一覧があると役立ちます。一方、在籍年数の長い社員にとってはユニークな活用事例などがあると「こんな利用の仕方もあるのか」と参考になるでしょう。
このように、読み手である社員の立場を具体的に想像することで、ピックアップすべき情報やその伝え方が見えてきます。
ポイント2.目的に合った形式を選ぶ従来の社内報は紙で配布されることが一般的でしたが、リモートワークの定着などに伴い、Web上でPDF版の社内報を公開・配信する企業が増えています。
また、社内報の配信に特化したアプリやWebサービス、ブログなどを活用しているケースも。さらにはYouTubeなどで動画社内報を限定公開している企業もあります。
自社が社内報を作成する目的・ゴールに合わせ、最適な形式を選びましょう。
また、公開・配布の形式だけでなく、社内報の内容・口調をフォーマルなものにするか、親しみやすいカジュアルなものにするか、その両方なのかといった判断も必要です。
どちらに関しても、「読み手となる社員にどのように感じてもらいたいか」から逆算して考えるようにしましょう。
ポイント3.広報PR担当以外の社員を巻き込む広報PR担当者だけで社内報の企画や作成に取り組んでいると、内容が固定化・マンネリ化してしまう恐れがあります。
広報PR担当以外の社員を制作に巻き込むことで、企画アイデアの幅が広がったり、着眼点がシャープになったりと、社内報をより魅力的なものにできるでしょう。
また、制作に携わったコンテンツには愛着が湧くものです。社内報をほかの社員に薦めてもらえたり、話題にしてもらえたりするといった効果も期待できます。
他部署・他部門の社員を巻き込む方法は、広報PR担当者が個別に声を掛ける、部門長に推薦してもらう、公募するなどが考えられます。他部署・他部門の社員に関しても特定のメンバーで固定せず、さまざまな人が参加できるようにしましょう。
魅力的なネタをそろえ、読んでもらえる社内報をつくろう社内報は「社内で正確な情報共有を行う」「社内のコミュニケーションを促進する」といった目的を持つ、社内広報の重要な施策のひとつです。
魅力的なネタ探しに悩む広報PR担当者は、ぜひ「会社の動きに関するネタ」「部署・社員に関するネタ」「アンケートや意見」「季節やトレンドに関するネタ」「エンタメ性の高い企画やお役立ち情報」それぞれの具体例を参考にしてみてください。
社員からのリアクションに耳を傾けながらトライ&エラーを重ね、多くの社員に読んでもらえる社内報にしていきましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
社内報に掲載する関するQ&A社内の情報を正確に共有することができ、会社の歴史を残していくツールの役割も果たします。社内のコミュケーションを促進でき、共通の話題を提供することにもつながるでしょう。また、社員の家族へ情報を届けることもできます。誰に向けて発信するのかを明確にし、相手に1番伝えたいことを決めましょう。紙にするのかWebにするのかなど、メッセージの伝え方もさまざまです。コンテンツの形式によって適切なメディアを選ぶことも大切です。気軽に楽しんでもらえる季節イベントやトレンドに関連したネタ、代表や役員のインタビュー、新入社員同士で行う他己紹介などの社内のネタも外せません。社員向けのアンケートや意識調査もおすすめです。PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法と料金プランをあわせてご確認ください。
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